声かけから即まで、なるべくトークを書き出してみた
6月某日。
こくうとコンビで渋谷のクラブ、T2に来ました。
午前2時半すぎ
こくうと箱に入ってすぐ。。。
目の前を横切る、
しましまのノースリーブニットに黒スカート、ショートの髪を後ろでひとつにまとめた高身長ちゃんを見つける。
(あの子、いいなあ。。。)
ぐるっと、サージングして、
いくつか声かけ。
(あ。さっきの高身長ちゃん。
エグザイル系の男性に声をかけられた。
反応は、、、ガンシカですか。。。
今は声かけ、やめとこうな、おれ)
午前3時すぎ
1人でバーカウンター近くに移動する、高身長ちゃんを見つける。
気づいたら、追いかけていた。じゃぽにか。
バーカン横でつまらなそうにスマホを取り出して、画面を触り出す高身長ちゃん。
(声をかけるとすれば。いまですね)
近づくじゃぽにか。
高身長ちゃんが気づいてこちらを見る。目が合った。
1秒も経たずに目をそらして、再びスマホを見る高身長ちゃん。
(ふう。落ち着いて。
近くもない、遠くもない知り合いに話しかけるように。
声をかけるのが、そうするのが当たり前の事のように、落ち着いて。。。)
「お父さんのお迎え待ってるの?」
高身長ちゃん:じゃぽにかと目を合わせる、笑う。
オープンした。
腕時計を見る仕草を分かりやすく見せて。
「もう3時すぎやで?さすがに遅すぎるやろ。悪いお父さんやな」
高身長ちゃん:目を見て笑う
「おれの仕事、用心棒やから、お迎えくるまでお姉さんボディガードするわ」
高身長ちゃん:笑う
(ここで一呼吸。声のトーンを落として)
「お友達はどうしたの?」
高身長ちゃん:「はぐれちゃったの。探してるんだけど見つからなくて」
「おれ職業探偵やから、一緒に探すわ。めっちゃ遠くまで見えんねんで」
高身長ちゃん:笑う。「さっきと仕事違うじゃん」
「何か飲む?」
「 うん」
高身長ちゃんの手をとって、
バーカウンター前に移動。少々混んでいたので、列に並ぶ。
「なに飲むの?」
「ピーチウーロン」
「大学のサークルの飲み放題メニューみたいなの頼むんやな」
笑う。
「いいじゃん。なに飲むの?」
「ヴォルビック」
「水じゃん」
「おれきょう車やねん。まじで」
「クラブに車で来るってすごいね」
「それな。お酒飲みたくてたまらんわ」
「えらいね」
「やろ。お姉さん退屈そうやから、おれとゲームしよう。簡単なやつ」
「いいよ」
「今から男の人を指刺すから、その人に点数つけよう。1から5で」
「分かった。せーので点数言えばいい?」
「いやいや別々でええよ。そんな、『はい、、、せーの?』みたいなのやらんから」
恥ずかしそうに笑う。「おっけ。別々にね」
「あの人は?黒いTシャツの人。おれは4やな」
「うん。私も4」
「やんな。結構かっこいいよな」
「うん」
「あの人は?3やな」
「4!」
「自分さ、誰でもいいやろ」
「そんなことないよ」
そうこうしているうちに、飲み物の注文の順番がきた。飲み物を受け取る。
乾杯する。
「さっきめっちゃイケメンいたの」
「ああそう。どんな感じ?」
「ハーフっぽい顔。身長高くて」
「ほんまに。身長高い人が好きなんや」
「ううん、そうでもない」
「なにそれ」
「でもすごいイケメンだった。見つけたら言うね」
脈絡なしに、唐突に。
「仕事当てるわ」
「いや、話聞いてる?」
無視。。。
続けて、
「人をきれいにする仕事でしょう」
「ちがう」
「ああそう。。。
ああ分かった、資格が必要なやつね」
「そう」
高身長ちゃんの左腕をそっと、とる。
静脈にエタノールを塗るしぐさをして、針を打ち込むジェスチャーをする。
「これ?」
「そう!」
「なるほどね。案外人の役に立つ仕事してるね」
「案外って失礼じゃない?」
「あはははは」
「自分さ、社交性があって誰とでも仲良くできるけど、人と深く付き合うのは苦手なタイプでしょ?」
「そうそう!深い関係になるまで時間がかかる」
「なんかそんな感じするわ」
「誰にでも愛想よくしちゃうから、クラブにくると大変」
「ほんまやな。勘違いされんで」
「〇〇、沖縄からきたの。まだこっちきて3ヶ月で」
「ほんまに?就職できたの?」
「そうそう」
「そうか、東京きてクラブ遊び覚えて、あの頃の〇〇の姿はもうないわけやな」
(〇〇は、高身長ちゃんのお名前)
笑う。「沖縄での〇〇知らんでしょう。でも、沖縄でもクラブ行ってたよ」
「ああそう。沖縄のクラブとか全然分からん。ビギンかかるんやろ?」
「沖縄ばかにしてるでしょう?」
「あはははは」
「つかさっき言ってたイケメン、はよ探してや」
「どっかいっちゃったね」
「あの人?」
「あれじゃない」
「結構イケメンちゃう?5あるやろ」
「えーー、3」
「自分の評価よう分からんな」
「あはははは。じゃあさ、後ろの2人は?」
(冴えない2人組を見る)
「左1、右1」
「あはははは」
「自分さ、怒られんで?」
「〇〇は何も言ってないもん」
「ああ分かった、じゃあこれは?」
自分を指刺す。
「これって、お兄さん?」
「そうそう。はよして。待ってるから」
「んーー-、4」
「なんかとってつけたみたいで腹立つな」
「そんなことないそんなことない、すごくいけてるよ」
「なんか腹立つわーーー」
「あはははは」
「東京きてから、クラブには何回か行ったでしょ?」
「うん」
「そしたら、お持ち帰りされたこともあったよね」
「ううん、ないよ」
「出た出た建前トーク」
「ホントだもん。お兄さんはあるの?」
「あるよ」
「うわー、悪い人だ」
「そうやって言うけど、いいなと思う人には声をかけたいし、深い関係になりたいでしょ」
「じゃあ、そのお持ち帰りした人とは、そのあとどうなったの?」
「付き合ったよ」
「そっか!じゃあ許す」
「許すってなに?いままで許されてなかったの」
「あはははは」
「そやけど、付き合ってない人と身体の関係になったことはあるやろ?」
「ないよ。〇〇、深い関係になるの時間かかるんだって」
「付き合ってない人とエッチしたことあるの?」
「付き合うってさ、そんな簡単なことじゃないでしょ。
よく知らない人に『付き合いたい』って言われても、
『ほんとに?』って思うでしょ」
「まあね」
「女の子って大変やなーと思うわけ。
やっぱりさ、身体目当ての男ってたくさんいるでしょ。
だから、その身体目当ての男を見分ける目を養わないといけない」
「〇〇はそれ得意だよ」
「なるほどね。
でもさ、身体目当ての男をふるいに落とすために、その基準を厳しくして、自分がいいなと思う男の人もふるいに落としてしまったら、悲しいね」
「うん」
「〇〇は得意って言ったけど、実は、いいなと思ってた人も、過去にふるいに落としてしまってたかもしれないよ」
「たしかに。そうかも」
「男はさ、エッチを拒まれれば拒まれるほど、この子には魅力がないのかなって感じてしまうの。
魅力がある子だったら、エッチをしても、それ意外の魅力で男性を惹きつけられるから、エッチを恐れない。
だから、お互いに、エッチしてもいい心の距離なのにそれを拒む子は、ああこの子は自分に自信がないんだなと思って、魅力的に感じない」
「そっか」
「ねえ。わたしのこと気にせずに、友達のところ戻っていいからね」
「一緒にいたくなかったらとっくにそうしてるけど。 ?」
「ありがと。
ねえ疲れた。もうここ出たい」
「おれもそう思う。
おれも出ようと思うけど、一緒にくる?」
「うん」
箱を出る。近くの駐車場に止まっていた車まで移動して、車に乗った。
「なあ、提案なんだけど。
横浜までドライブするか、ここらへんでゆっくり出来るところを探すか、どっちがいい?」
(じゃぽにかの自宅が横浜なことは、箱の中で伝えていました)
「横浜までドライブ」
「分かった」
じゃぽにかの自宅に到着。
ノーグダ。
T2箱、23歳高身長沖縄子ちゃん即(ギャルじゃない...)
比嘉愛未似のザ沖縄顔でまあまあ可愛い。
こくうとコンビで色箱入ったら、客12人くらいしかいなくてどうしようかと思ったが、T2移動して正解。
ギャル刺してええええええええ pic.twitter.com/lrwBPSbzCd
— じゃぽにか (@JaponicaTOKYO) June 21, 2015
振り返ります
声かけから即まで、覚えている限り、なるべくトークを書き出してみた。
初めての試み。
やってみて思ったのは、テクニックに依存している、わたし。
即るためのコミュニケーションですねえ、と。
(同時に、コミュニケーションの未熟さも感じています。
ここ、こんな返ししかできなかったなあ、とか。
ここで、この話、もっと広げるべきだったなあ、とか。
そういう反省も感じています)
つまり、「自分が本当に話したいこと」を話していない、ということ。
それは、「自分が本当に話したいこと」は、「即るため」にはとても不向きだと、自分で気付いているから。
またもや、葛藤。。。
この即は、
「自己実現のためのナンパ」ではなく、
「セックスのためのナンパ」だったなあ、と。
でも時折、こうやって「即るためのコミュニケーション」に徹すれば、女の子とセックスできるんだと、確認したくなる。
しばらく「即るためのコミュニケーション」をしていないと、下手になる。
「それが下手になって、出来なくなる自分」が嫌だから。
なぜ嫌なのかというと、
「たくさん即れるナンパ師はひとつの正義」だという価値観を捨て切れていないから。
わたしは「それ」に意味を見いだしていないのに、周りの多くのナンパ師がこの価値観を大切にしているから、流されている。。。
でも、もうしばらく、この葛藤の中にいるだろうな、と思うし、 いたいとも、思う。
おしまい。